こんにちは。
突然ですが、皆さん新聞を読んでますか?
私が敬愛してやまないタモリさんは、新聞を隅から隅まで読んでムラムラするんだとか。それは、妄想するネタの宝庫だからだそうです。
長短の記事から、いろいろと想像を働かせる。想像を働かせるのは人間に許された(もしかしたら、ほかの動物もいろんな妄想をしているのかもしれませんが)遊びで、お金のかからない楽しみなのだそう。
いまは短い動画が流行だと思いますが、そこから妄想することってあまりないですよね。新聞に限らず、活字や文章というのは、ヒトの想像をかき立てるメディアだと思います。
さて、皆さんは、ジーンズの「1946年モデル」と聞いて何を想像しますか?
第二次世界大戦が終わった直後。物資統制が解除され、通常モデルへと戻っていく過程のジーンズです。わが国は敗北の惨めさと困窮にまみれた混乱の時代だったでしょう。原爆への衝撃や、復興に向けた希望もあったかもしれません。
一方、戦勝国でありデニムの母国アメリカは、おそらく自信と喜びに満ちあふれていたのではないでしょうか。
私は1946モデルを目にするとき、そんな複雑な思いを抱きます。そう言えばタモリさんは終戦の1945年生まれだから、ちょうど1946年モデルと同じ生誕背景ですね…。
デニムというのは歴史が長い分、活字メディアと同じように、いろいろな想像力をかき立てますね(強引)!
↓さて、前置きが長くなりました。表題のモデルです。
ちょいちょい穿いていて、前回から少しだけ変化しているかな?
前ポケットのスレーキはネル生地。色味からも、何となく秋冬用デニムにしています。
後ろ姿。太いので、ハチノスが定着するのか分かりませんね。
ロールアップしていたので、痕が残ってしまいました。
おしりは気に入っています。
さて、冒頭に書いたように、「1946年モデル」と聞くと、私は複雑な思いを抱きます。人類の汚点とも言うべき第二次世界大戦が終わった安堵と、戦後の混乱、次の時代に向けた準備の期間。想像するのは、米国では帰還した米兵が家族との再会を喜び、日本では闇市などで食いつなぎながらしぶとく生き抜こうとする国民の姿です。
われながら考えすぎだとは思います。でも、妄想や想像は、無料の遊び。ジーンズはファッションアイテムでもありますが、歴史が長いので、その生産背景をめぐる想像もかきたてる特殊な服飾だと思います。
であるからこそ、「大戦モデル」というのは、その字面のインパクトもあって、私は好きになれないのです。人類の汚点を想起してしまうので…。もちろん、私の個人的な思いですよ。
いつか、私が大戦モデルを穿く時も来るのかなぁ…。
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