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1月, 2022の投稿を表示しています

White's Semi Dress 10年目の経年変化

こんにちは。 冬はブーツの季節。アメリカと言えばレッドウイングやオールデンが有名ですが、そのスジの人たちにはウエスコやホワイツも人気ですよね。 私もご多分に漏れず黒とブラウンのホワイツのセミドレスを履いています。確か、両方とも10歳ぐらいじゃなかったかな。気が付けば前回の紹介から 黒 は7年、 茶 は8年も経っています。彼らは生まれ故郷に帰ってきたことになりますね。 ↑革はいずれもクロムエクセルです。手入れをした後なのでとてもきれい。ソールを交換した以外は、どこも壊れていません。頑丈です。 両方とももちろん同じサイズですが、黒はシングルレザーソールで、プラスチックの入らないソフト・トゥなので小ぶりでシャープに見えます。 ↑トゥとコバ。 茶はつま先の小さな傷がたくさん入っています。黒はそこまででもないんですけどね。セラスティック・トゥでぽってりしてるから、いろいろぶつけちゃうことが多いかもしれません。 あと、コバはもっと張り出させて二重に縫うのが標準ですが、スッキリ好きの私はシングルにしています。黒も同じです。 ↑もともとはプリングタブを付けていたのですが (→コレ )、 パンツが引っ掛かっちゃうので切り取ってしまいました。 ↑茶は、もともとはダブルレザーソールだったのですが、悪天候でも履けるようにとビブラム700に変えました。 ↑黒はシングルのレザーソールを続けています。すっきりシンプルでグッドですが、痛みが早いのですぐにソール交換が必要になります。 ↑かかとなど擦れるところは、茶芯が出てきました。でも、前回の記事であげたような理想の色落ちには遠い。あそこまで行くには、農作業とか道路工事とか、激しい履き込みが必要かもしれません。でも、それはそれで僕のライフスタイルだから仕方ないですね…。 革靴やレザーブーツなんかは、デニムや綿製品と同じで「育てる」という感覚があって面白いですよね。買った直後よりもかっこよくなるし、何よりも愛着がわきます。

Phigvel Lether JKT その2 ~ジョーンズ博士のように~

自分が持っている唯一のレザージャケット、フィグベルです。 2009年のモデルですから、もう13歳。 前回の紹介 からも8年もたちました。 ↑しばらくオイルを入れてなかったので、ミンクオイルを塗ってみます。 ↑おおー、濃色に生き返りました! でも、どうにもベタつくようになってしまいました。マスタングペーストにするべきだったと後悔しています。 さて、前回の紹介した時も書いたのですが、このジャケットはインディ・ジョーンズに触発されて買いました。 ええ、もちろん顔かたちが違いすぎて、とてもこんなふうにはなりませんw。でも、私のジャケットもしわが刻まれて、だいぶイイ感じになってきました。気分だけはジョーンズ博士になれます。

Church's Shannon チャーチのシャノン ~英国流ポストマンシューズ?~

こんにちは。 最近、急に更新頻度が上がっているの、分かります? まあ、別にこんなことを書く必要も無いのですが、ブログには日記的な意味もあるので注記しておくと…。 仕事が忙しい!! 仕事が忙しいと、ストレス発散のために、こういう趣味の世界が大切になってくるんですよね~。日本にいたときより、断然、忙しい!忙しいことは悪いことじゃないし、逆に、好きなことにより真剣に向き合っている気がします。つまり、良いことですね! というわけで、今回は久しぶりに靴。イギリスのチャーチが出しているシャノンという靴です。 適度なボリュームがありつつ、シンプルな出で立ち。つま先に装飾のないタイプは「プレーン・トゥ」といいます。平易なつま先、という意味ですね。 で、プレーン・トゥの中でも、甲の合わせの部分が、カジュアル向きと言われる外羽根(Blucher=ブルーチャー)という形です。内羽根(Balmoral=バルモラル)は、前にも紹介したことがある ジョンロブのシティ2 とか。↓こういうカタチ。ちなみにつま先部分は、プレーントゥではありません。こういう直線的に補強の革がかぶせられているタイプを、ストレートチップといいます。 で、チャーチのシャノンは、ブルーチャーのプレーン・トゥではアメリカのオールデン990(黒なら9901)と並ぶ有名なモデルです。カタチがほとんど同じ。 ↑つま先から広角で撮るとシュッとして見えますが、実際の見た目はもうちょっとぽってりしています。何というか、ゴム長靴を思わせるつま先です。 で、シャノンとオールデン9901は非常に似ているわけなんですが、シャノンにした理由は3つあります。 ひとつめは、ジェームス・ボンドが履いていた!もう、これだけで質実剛健だと分かります。 ふたつめは、素材の違い。シャノンに使われる革はポリッシュド・バインダー・カーフという磨きをかけたカーフで、雨にも強くて手入れが非常にラク。対するオールデンは、代名詞とも言えるコードバンがデリケートというか、雨の日に履けないとか気を遣ってしまいます。 最後のみっつめは、↓コレ。 シャノンの通常モデルはレザーのダブルソールですが、これはLW (Light Weight) といって、トリッカーズなんかで有名なダイナイトソールを使っています。ソールも雨に強い! 9901には、ラバーソールのオプションはないんじゃないかな

シンチバックの始末 その2

こんにちは。 先日、フリホのバックシンチの針を折り取ったことを報告しました。 そのときにもちょっと触れたのですが、ウエアハウスのDD2001XX(1946)も針タイプだったので、同様に折り取りました。 このモデルは、一回抜き取ったベルトをもう一度金具に通すのがとても大変。縫い付けられている側の生地を一方に寄せて金具の隙間を広げ、手を痛めながらぐいぐい押し込んで、何とか復旧しました。 ぱっと見、何の問題もありません。 これを機に着てみたら、あれ、結構いいシルエットしてるな、と。身幅が広い分、Tシャツに羽織るとぶかっとして見えるのですが、スウェットの上からだとちょうどいいですね。これから頻繁に着ようと思います。

デニムブランド考 その2

クローゼットを整理していたら、しばらく前に穿き込んだジーンズが何本か出てきました。これを機に、ちょっとデニムブランドについて考えてみたいと思います。もう7年も前に書いた 第1弾 は、国産デニムブランドの歴史をとても簡単に振り返りました。 今回は、私のデニム遍歴を開陳しましょう。なにせ、10代からずっとデニムですから、人生の半分以上はデニムとともに歩んできたことになります。妻より長い付き合い。 デニム遍歴をたどれば、そのまま自分史 になります。 ■ いままで個々のデニム紹介記事でちょっとずつ触れてきましたが、最初に自分で「これを買おう」と思って買ったのは、中学生ぐらいだったと思います。アメ横の高架下のお店で、すごく安いリーバイス501を買ったものの、洗ったら縮むなんて知らなくて、一回も穿くことなくダメになってしまいました。ジーパンというのは何て難しい服なんだ… それから508とか、当時のレギュラーモデルを買ったものの、友人に「ビッグEじゃないじゃん」と言われて「?」となってました。でも、受験とかに忙しくて、まだファッションに気を遣っている暇はなかったですね。 当時の流行だったレーヨンジーンズとかも穿いたなあー。ボブソンとかだったかなあー。ペロペロの。 ■ 何とか大学に滑り込んだ私は、リーバイス503XXを穿いた友人のヒデに出会います。へえ、濃色のジーンズってかっこいいなと思い、真似をして502を買いました。それがレプリカデニムに入り込むきっかけでした。 時は、ビンテージやレプリカデニムの全盛期。周囲を見渡せば、結構いい感じのデニマーたちがいました。DCブランドが好きだった友人や、ファッションに興味がなかった友人が、急にレプリカデニムを穿き始めたりして。 街角の小さなジーパン屋さんにキャントンが置いてあったりして、思い出すと懐かしい。 ネット勃興期でしたが、別々に有名なデニムサイトを運営していた3人がオリジナルジーンズ「XXX」をつくったりもしていましたね。「リアルジーンズ」とか、今で言う「denim○a」みたいな感じでしょうか。 同時に、自己紹介欄でも触れたようにニルヴァーナのカート・コバーンに憧れて自分でダメージ加工したりしてました。当時は、時代の先を行きすぎてたな~。 ジャケットもリーバイスの507レプリカを買ったのですが、後から506の存在を知って、「こっちのほ

WAREHOUSE 800XX

さて、前回の投稿で、今年は新しいジーンズをおろそうかなと言いました。 それが、こちら。 前にも紹介したウエアハウスの800XX です。いよいよ、1年半の眠りから覚めてもらいます。 ウエアハウスはヴィンテージの忠実な再現で知られるメーカーですが、この800とか900とかは、ヴィンテージにこだわりすぎない、独自のシルエットを目指したそう。 柔軟でいいですね。ジャケットでもやってほしいです。私が好きな「袖だけセカンドのファースト」をつくってほしいです。 本当のヴィンテージが好きな人たちからすると、私みたいなのは邪道かもしれませんね。でも、たまに思うのですが、マニアが「そんなのはダメだ」といって排除し始めると、そのジャンルは衰退すると言われています。「浅い」新規の人たちが入ってこれなくなるわけですから。 もともとはプロレス業界で言われ始めたようですが、音楽業界とかアイドル応援業界(?)とか、マニアと言われる人たちが集まる界隈では必ず問題になります。 デニムも同じですね。マニアがいるから盛り上がる半面、「そんなのは認めない」という人たちの声が強まってくると、新規の人は近づきにくくなり、裾野が狭くなってしまいます。 そう、 「みんな違って、みんないい」 (AC)

Warehouse 1001XX その3

みなさんこんにちは。 さて、ウエアハウス1001XXの3回目です。 前回の投稿 から1年ちょっと経っています。 前回まで3カ月にわたって高校球児のように連続登板したのでアタリが定着したと思い、それからはたまに登板する感じです。なので、そこまで顕著な違いは見られませんが…。 …さて、アメリカ北東部は冬に入り、とても寒いです。 ほら、雪も降ってるんですよ。 いま穿き回している1001XXとかフルカウント1101は14oz弱で、ちょっと寒い(というほどでもないですが)。なので、今年はいよいよ、新しいジーンズでもおろしちゃおうかと思っています。 日本から持ってきて、まっさらのやつが残っているんですよ。 それは、また次回ご紹介したいと思います。 それでは。

デニムのお気に入りポイント

明けましておめでとうございます。 新年最初の投稿は、やはりジーンズでしょう。 ただ、特定のモデルを取り上げるというより、今回は、私が色落ちしたジーンズを手にしたときに眺めてしまうポイントを紹介したいと思います。 そう、私ぐらいの変態になると、デニムを小一時間眺め続け、お酒のアテにすることもできます。デニムを前に、べろべろに酔っぱらうことができるのです! 奥さんには決して理解されない オトコの趣味 の世界 ですな。 まあ、いくら変態と言っても、アブノーマルに至るにはノーマルな世界も通ってきているわけで、ヒゲや股、ミミ、裾のアタリなんかは私も大好きです。そこに加えてナニが好きか、という問題です。ナニって片仮名で書くといやらしいですが、 完全な自己満足 の世界です。あしからず…。 ↓まずは、 コインポケットのカミナリ 。 ご存じ、コインポケットの入り口がチェーンステッチでないとつかないアタリですね。手持ちのジーンズはここがXX仕様ばかりなので、ほとんど楽しめません。 リーバイスの66 と ウエアハウスのOT&E別注 だけ。 そして、↓お尻周り。 よれた赤タブ、擦り切れたステッチ、ベルト部分のアタリなど見どころが多いのですが、中でも最も見ちゃうのは… ↓隠しリベット部分の擦れですね。 ↑この写真よりもっと擦り切れて、リベットまで見えちゃっているようなのが好きですね。だから、私の大好きポイントは前と後ろで年代が違っちゃうんです。 前は66、後ろはXXみたいな仕様のモデルが出たら買っちゃう だろうな ~。 ジャケットも形はファーストが大好きだけど袖の仕様はセカンドやサードが好きだったりします。だから、ヴィンテージそのものを再現したモデルより、自分の好きな仕様がミックスされたモデルを探してしまいます。 さて、続いては、そのジャケット。 これはもう、袖口ですね。 このねじれ、擦れが最高。 よし、お酒を飲もう。 みなさん、今年もよいお年を!