スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

9月, 2020の投稿を表示しています

Workers スリムチノ (Officer Trousers)

こんにちは。 本日は、初めてチノパンを紹介します。 ワーカーズのオフィサートラウザー、いわゆるチノパンです。 デニム好きを掲げるワタクシがチノを紹介するには、それ相応の覚悟が必要です。なぜここにきてチノなのか。 …なんていう大仰な思いはありませんが、相当なこだわりが詰め込まれたパンツで、かつシルエットが非常に気に入ったのです。 ワーカーズというブランドは知っていましたが、取り扱っているお店に出くわしたのは最近です。聞けば2007年に古着好きの舘野さんという方が起こしたそうで、岡山に移ってTCBの井上さんとも仲良し。ホームページを見てみると、なるほど古着が好きなんだなというのが伝わってきます。 こちらのチノパンは、いろいろな実物のチノパンから、いろいろなディティールを取り込んで作っているそうです。シルエットは太いスタンダードと細めのスリム。私は仕事でも穿くので、スリムを選びました。 前立はボタンフライです。 腰からバックポケットにかけて「ダーツ」と呼ばれる切り込みが入っています。これがフィット感を高める秘密だそうです。 ちなみにバックポケットはフラップ付きで、両玉縁仕上げ。 おしりのタグがかっこいい。 ↑マニアックですが、ベルトループは生地に巻き込んであります。そういう実物があったのでしょう。言われなきゃだれも気付かないでしょうし、言ったところで「だから?」と返されそうな。そんな「トマソン」に惹かれます。 …とまあ非常に硬派なチノパンなわけですが、穿くとびっくり、非常にきれいなシルエットで、テーラードジャケットに合わせてもまったく違和感がありません。もちろんチノパンですから、デニムジャケットにもいいですし、とても汎用性があって重宝しています。 なお、このチノパンは脇を巻き縫いで仕上げてある「Class2」という秋のモデルで、春はジーンズと同じ「割り縫い」の「Class1」を出しています。シルエットや細かい仕様は同じなんですが、割り縫いのほうがややドレス寄りです。生地もウールがあって、まさにトラウザー。毎年、春と秋で仕様を変えるという取り組みも、面白いですね。 チノパンは何本かありますが、こうして記事にしたのは初めて。それだけ気に入ったのです。ちなみに定期的にベイカーパンツもつくっていて、これまたこだわりが満載。予約しちゃいました。。。

比較 デラックスウエアのDX401XXとDX401AXX

こんにちは。 ファーストが好きな私ですが、袖だけはセカンド以降の仕様がいい。そんなワガママを形にしてくれたのがデラックスウエアでした。 振り返ってみれば、最初にジージャンを買ったのは学生時代。リーバイスのセカンドの復刻507でした。その後ファーストに傾倒していくことになります。というのも、胸ポケットが二つついたセカンドの「安定」よりも、片ポケットのアンシンメトリーな「不安定」が良かったんですよね。 キルケゴールは『不安の概念』で、「 不安とは人間の根源的な自由が体験するめまいである 」と書いています。安定とは、そこから動かないこと、動けないこと。逆に不安とは、前後左右、時間すらも超えて、どこにでも行ける。「 自由であるということは、特定の本質を持たないという無のなかにいることとなり、無を前にした気分が不安を呼ぶのである 」 つまり、ファーストは自由の象徴なのです。 なんつって。 なので、次にリーバイス506の復刻を購入したのですが、そこで初めて袖の仕様の違いに気付きました。カフスボタンが手のひら側に来るという、アレです。理由は繰り返しませんが、ボタンの位置はセカンドがいい! かつては、今みたいに創作ファーストなんてなくて、だいたいオリジナルの仕様通りのモデルが多かったです。どうしても「ファーストのボディにセカンドの袖」を実現したかった私は… まず、前述のリーバイス507レプリカの胸ポケットの一つを、取っちゃいました。ファーストの胸ポケットは入り口をリベットで留めていますが、セカンドはカンヌキなので、糸をほどけば取れないことはないんです。 ただ、カンヌキを取ったら小さな穴が空いちゃったうえ、ポケットを取ったところとほかのところの色落ちの差が激しすぎて…。やっぱり失敗でした。 その後、ウエアハウスに電話してお願いしたけど断られたり。そんなこんなでデニムジャケットからは遠のいていたのですが、2013年にDX401XXを購入したわけです。ネットで知って、すぐに買いに走りました。 そして、この夏に、後継のDX401AXXが出ました。腕の仕様は変わりませんが、ボディのフィット感を緩くして、着丈も短くし、オリジナルのファーストジャケットに寄せたようです。迷いましたが、DX401XXには非常にお世話になったので、どうせならと購入したわけです。近くに試着できる店がなく、公式通販で「今

旧ジョー・マッコイ 905 その3 902とともに

痩せてきて、古いジーンズがまた穿けるようになりました。いま手元にある中では最も古い旧ジョー・マッコイ905も、入るようになりました。   裾上げはしていません。いま穿いてみると、丈が長いですね。ロールアップしないとだめだ。当時、よく擦り切れなかったな。 ↑全体像。露光の設定もありますが、まだ穿き込めます。 ↑ブラスボタン。青い錆が浮いてきました。 ↑昔はたばこを吸っていたので、コインポケットにZIPPOを入れていた痕が。 ↑股の色落ち。当時の流行だったウエアハウスやドゥニーム、エビスなんかに比べると、おとなしめというか、自然な感じだと言われていました。ただ、マッコイの901はすごいタテオチでした。 ↑いま穿いてみると裾が長いのですが、ノーダメージです。昔はもっと足が長かったのか…? ↑後ろ姿。雰囲気あります。 ↑今はなくなってしまった「J.McCOY」のレーヨン赤タブ。丸まっています。 ↑鹿革のパッチは判読不能で、かっさかさ。オイルを塗ってケアをしておきます。 ↓ついでに、旧ジョーマッコイの902も穿いてみました。 やっぱり丈が長いですね。。。 では、また。

LEVI'S 501 日本製66レプリカ

 さて、原点に返ってというか、今さらながらリーバイス501です。痩せてきたので、古いジーンズを引っ張り出して穿けるかどうか確かめていますw これは2000年に日本でつくられた66のレプリカです。当時はLVC (Levi's Vintage Clothing)はなくて、レプリカブームが巻き起こった日本国内で、リーバイス・ジャパンが501の47年モデルとか55年モデル、66モデルをつくっていました。 ていうか、これももう20年以上前のジーンズか…。レプリカではありますが、ビンテージと言える年代物になってきました。 ↑コインポケットの入り口が耳なし生地のチェーンステッチになり、カミナリと呼ばれる斜めの筋が入ります。 なんか、のっぺりしたヒゲ。あまり上手に穿けてなかったんですね…。 商品タグ。日本製と書かれています。 耳は平織りから綾織りに変わり、レプリカブランドに比べると抑えめですがアタリも出ています。 本家にしか許されないアーキュエイト・ステッチ。角度は浅め。 ↑紙パッチ。ほとんど判読できませんが、品番501の上に小さく501XXと印刷されています。俗に言うマルイチマルイチというモデルで、501XXから501に変わる過渡期のモデルです。 ↑こちらも、もちろん本家にしか許されないLEVI'Sの赤タブ。ビッグEです。 私がデニム道に入るきっかけとなったのは、学生時代に買った502でした。503とか702とかと一緒に売り出されていたシリーズです。そういえば、日本限定の50SーXXなんていうモデルもありましたね。なつかしい…。 で、502はそもそも、1967年に501ZXXのリニューアル版として発売されたモデルで、66とほぼ同年代。なので、テーパードが入ったシルエットは結構、似ているはず。だから、当時は66501がほしかったのですが、レプリカの中でも501シリーズは高価で、買うのをためらっていました。結局、買ったのは社会人になってからです。 せっかく手に入れた501ですが、ウエアハウスとか国内のレプリカブランドのジーンズのほうがデキが良かったので、あまり穿いていません。何年かぶりに見てみて、やっぱり耳のアタリとかは国内ブランドには敵わないですが、やっぱり本家なので、いつか穿いてみたいと思います。

FREE WHEELERS (VANISHING WEST) 601XX-1946

さて、徐々に渡米する時期が近づいてきました。 最近いろいろと物欲が爆発しているのは、痩せてきてサイズ感が変わったのもあるんですが、ジャパンデニムを取りそろえて米国で穿き込み・着込みたいという願望も背景にあります。 そんな中、米国に持って行きたいなと気になっていたのがフリホの601XX1947でした。 レプリカジーンズの世界では、だいたい1937年、大戦中(1943~45年)、1947~48年、1951年、1966年といった年代のデニムが復刻対象として注目されます。 フリホの定番は1947と 1951 です。 1947年というのは、大戦が終わって資材を調達しやすくなり、それでいて大量生産に至る前の手作り感が感じられるデニムの「黄金期」とされます。ちなみに、フリホを始める前の安井氏が旧ジョー・マッコイでつくったフラッグシップの 905 は、1948年製という設定でした。 1951は作業着からファッションアイテムに向かって洗練されてきた時期のモデル( 旧ジョー・マッコイの 906 も51年製の設定 )。細かいシルエットや仕様は過去のエントリに譲りますが、大量生産が可能になって均質な商品を売れるようになった時代のデニムでもあります。 さて、1947はもっと太くてテーパードもかかっていない野性味あふれるシルエット。今まであまり選んでこなかったタイプなので、穿いてみたかったんですよね。まだ買うつもりはなかったんですけど、直営店デゾレーション・ロウに試着しに行きました。まず1951と同じ31インチを試着したのですが、ウエストは本当にジャスト。デニム伸びてくるだろうから問題はなさそうですが、念のため32インチも穿いてみようと。 そしたら店員さんが「32インチだったら、確かアレがあったな」と出してきたのが、表題の1946年モデルでした。 1946年のジーンズというのは、大戦直後の物資の制約がやや残りつつ、1947年の「黄金期」に向かっていく過渡期のモデル。大戦モデルと一般モデルのディティールが混在しています。最近、ウエアハウスも46年モデルを復刻しています。 フリホの1946は、生地やシルエットは1947と同じですが、ディティールが違います。 ↓写真が暗くて分かりにくいですが、縫製糸はイエローのみ。ボタンは錆止めのラッカー加工なしです。 ↓皮パッチは牛革でしょうか。1947とは同じで