うとうとして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。
…夏目漱石の『三四郎』の書き出しです。
明治時代の学生の生活を描いた小説。よく読み返すのですが、自分の学生時代を思い出します。
リーバイスの502に始まり、バックポケットにステッチがないジーンズを探して高嶺の花だったマッコイ905を購入。そして次に買ったのが、この906でした。その後、902へと移っていくのですが、まさに三四郎のストレイ・シープ(迷える子羊)状態でした。
2000年に発行されたジョー・マッコイのムック本↓によると、
906は1951年に作られた設定。
以前に紹介した905は1948年という設定です。
価格は905が22800円だったのに対し、こちらは18000円でした。
もう20年近く前に購入したのでうろ覚えですが、当時のショップ店員の話ではシルエットは905と同じで、生地が違う。伸縮率が905のほうが高いという説明でした。
インディゴの染めは、905のほうが爽やかな青。こちら906は濃紺です。
1950年代のモデルということで、後ろのベルトループはセンターオフセットです。バックポケットにステッチはなし。当時、わたしのこだわりポイントでした。
色落ちは、分かりやすいタテ落ち。905よりも伸び縮みしない生地なのか、ミミのアタリは直線的です。
パッチは牛革。905は鹿革でした。違う理由は…分かりません…
赤タブ。905は1940年代の設定なので片面刺繍、こちらは1950年代モデルなので両面刺繍です。赤タブがほとんど絶滅してしまった今は、こんなところにこだわる人もメーカーもなくなったのではないでしょうか。
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