スキップしてメイン コンテンツに移動

ジョン・ロブ シティII を磨く ~チープ・シックの真意~

明けましておめでとうございます。
今年もゆる~く更新していきますので、
気長におつきあいをお願いします。

さて表題の通り、年末にまとめて靴を磨きました。

私のシューケア方法は、J.M.Westonのゴルフで紹介したようにステイン・リムーバーからクリームという流れです。

ただジョン・ロブについては、直営店でのシューケア方法を紹介しているサイトがあり、これを参考にしています。

ステイン・リムーバーの代わりに、ジョン・ロブが独自に販売している「デリケートクリーム」を使っています。

ステイン・リムーバーは布に含ませて革を軽くなぞる程度ですが、デリケートクリームは、薄く塗って10分ほど放置します。


↑そして拭き取るのですが、汚れが浮いてきて、消しゴムのカスのようになります。これをきれいに取り去ります。


↑そして、黒い純正クリームを塗って、馬毛ブラシで磨きます。指で塗り込むべし、という本もありますが、私はクリーム用の小さなブラシで塗り、磨き用の大きめのブラシで磨いています。右は磨いた後、左はこれから。暗くてよく分かりませんが。。。

ワックスは、結婚式でもない限り使いません。あまり光る靴が好きでないのと、革が呼吸できなくなってしまうという話を聞いたので。

★★★

私は、ファッションは「チープ・シック」でありたいと思っています。必要以上にお金をかけず、ベーシックなアイテムをおしゃれに着こなすのが理想です。

重要なのは「お金をかけない」=「安い」ではないということ。シャツやパンツ、ジャケットなどベーシックなアイテムにこだわり、手入れしながら長く使える物を選びたいと思っています。「安物買いの銭失い」ということわざがありますが、チープ・シックは対極。最初は高くても長く使えるなら、結果的に安上がりになるという考え方です。

ジョン・ロブは紳士靴ブランドの中でも最も高い部類に入り、チープ・シックとは真逆の存在なのではないかと思われがちです。しかしシティIIは、男性のフォーマルシューズに欠かせないストレートチップの中では最高峰の一つです。最初は値が張りますが、直営店などできちんとアフターケアが受けられるし、一生モノと考えれば決して高くはありません。

また、こんな言葉もあります。
"まず私だったら、靴にお金をかけるわね。どんな服にでも履いて歩ける靴。何を着ていても、靴はものすごく重要なのよ"――ダイアナ・グリーンランド、『チープ・シック――お金をかけないでシックに着こなす法』 より
コーディネートは足元から組み立てる、という人も多いことでしょう。履物は、その人を地面から支える大切な接点であり、言わば基礎です。だから「足元」には「置かれている状況」という意味があり、「足元を見る」ということわざもあります。

ゆえに、人は靴にお金をかけ、基礎をしっかり築く必要があるのです。「足元を見られない」ように。

…と、購入時は自分に言い聞かせました。でも、やっぱり高いですよね~。結果的にチープ・シックになるように、靴箱に眠らせることはないようにしたいと思っています。


コメント

このブログの人気の投稿

N-1 デッキジャケット 比較 The Real McCoy's × COLIMBO × FREEWHEELERS

世間はクリスマスですね。 私は大半の日本人よろしく無宗教なのですが、年の瀬の浮き足だった雰囲気は大好きです。 浮き足立って、大好きなN-1を比較してみようと思います。 以前も紹介したようにN-1ばかり何着も持っていましたが、いろいろと出入りがあって、いまはリアルマッコイズ、コリンボ、フリーホイーラーズの3着に落ち着きました。いずれも、好きな人は好きな本格リプロダクトメーカーですね。 N-1自体は今まで何回も取り上げてきたので、うんちくはそちらで。 最近は人気でアルパカの価格が高騰したといい、6万、7万を超えるN-1が普通になってきました。アルパカだって、そんなに毛ばっかり刈られてちゃたまらないだろうなと心配になります。 ↓こちらはコリンボ。 私はネイビーしか持っていません。 かつてはカーキも持っていたのですが、どうも似合わない。薄い顔立ちに薄い色合いは、ぼやける気がします。 ネイビーのN-1といえば、背中に「U.S.NAVY」とリフレクターステンシルがつくのが相場ですが、私はステンシルなしのモデルを選んでいます。昔と違って、最近はプレーンモデルも増えてきた気がします。ニーズがあるのかな。 Tシャツとかでもそうですが、年を重ねてくると、プリントものが似合わなくなります。痛々しいというか(←個人の感想です)。 それに、私はアメリカの赴任先でも着るので、アメリカ人にどんな目で見られるんだと気にしてしまいます。いじめられるかも。 東京でアメリカ人が「日本海軍」と書かれた上着を着ていたら、おいおい戦利品のつもりかよ、と思っちゃう。。。 …とまあ、長い前置きはさておき、本題の比較です。 ↓まずは襟のかたち。上からフリーホイーラーズ、コリンボ、マッコイの順です。 N-1といえばショールカラーですが、うちの連中は、いずれもちゃんとした襟の形をしています。特にフリホの襟はデカい。 一番ショールカラーに近いのは、バズリクソンズだった気がします。今はもう持ってないけど。 それから、コリンボはアルパカウールパイルの色合いが薄めです。 ↓次に、生地。右からフリホ、コリンボ、マッコイです。 いずれもコットング

シンチバックの針 (Free Wheelers 1st JKT)

こんにちは。 前にも書いたのですが、アメリカ北部は日本よりもデニムジャケット(DJ)を着ることができる期間が長い気がします。 日本から、 UES 、 FreeWheelers 、 DeluxeWare 、 FullCount 、 TCB など濃色の1stDJを何着も持ち込みました。ここぞとばかりに着込んでいます。日本では本社勤務だったのでDJで出社するのははばかられたのですが、今は少人数の出先事務所なので、ほぼ私服で勤務できます。私服勤務、いいですね!仕事にも身が入るというものです。 で、FreeWheelersを着ていたときにふと背中に手が回ったときにチクリと痛みが走りました。 ?? 調べてみると、シンチバックの針が生地を貫通して、針が出ています。 考えてみれば、私が今まで着てきた1stDJの多くは、針タイプではなかった気がします。このフリホと、 WarehouseのDD2001XX(1946) ぐらいかな?針タイプをモチーフにしていても、先が丸まっていたりしていました。ここまで鋭い、まんまの「針」は初めてかもしれません。これ、結構、危ないです。 ソファや車のシートの背もたれを傷つけてしまう恐れがありそう。昔の人は切ったりしていたようで、私もJoe McCoyの902はバックルをカットしました。これもそうしようかな…。あるいは針の先を削って丸めるか…。 みんなどうしているのかと気になって調べてみましたが、あまりヒットしませんでした。まあ、こういうモデルを買う人は、もともと一定のリスクを前提にしているのかもしれません。 ただ、 「ちょうど子供の目線ぐらい」 といった書き込みをしている方を見ました。確かに! 混雑している電車では、危ないですね。人の手を刺してしまう可能性もあります。 忠実な再現もいいですが、ちょっと危険なので、もしまた1stDJを買うことがあれば、針タイプは避けたいと思います。

The REAL McCOY'SのN-1を洗濯

…というわけで、表題の通りマッコイのN-1を洗濯してみました。はい、もちろんメーカーは推奨していませんので、私自身の責任においてやっております。 というのも、冬は朝晩の犬の散歩でほぼ毎日着ていて、ちょっと汚れが目につくようになってきたのです。洗濯機のドライモードで、洗剤はおしゃれ着洗いのエマール。 結論から言うと、洗濯前後での変化はほぼありませんでした。 ↑ハンガーで吊ったときのこのカタチがたまりません。 アウターシェルはコットンなのでちょっと縮むかなーと思っていたのですが、実際のところ、ほとんど変化はありませんでした。洗剤のいいニオイを纏っています。 あと、アルパカは特に水分が苦手ということで心配していたのですが、今のところ問題はなさそう。保温性うんぬんは、まだよく分かりませんが、まあ大丈夫でしょう。逆に洗濯したことで毛並みが変わって、中に着たスウェットなどがねじれないようになってくれれば…と願っています。 ↓こんな感じで着こなしたい…!でも、顔が違いすぎて絶対にこうならない…!!