人生には、いろいろな沼が待ち構えています。
受験、女性、就職、デニム…いったんハマると、なかなか抜け出せない厄介な問題ばかりです。ジーンズなんて一時期は50本近く集めて、家族に「足は二本しかないのだぞ」と小一時間にわたる説教を受けたこともあります。
そして、カメラ好きを悩ませるのが、レンズとカメラバッグの沼。レンズは撮りたいものに応じてそろえなければならないので仕方ない側面もあります。増えてしまうのは必然だとも言えます。
しかし、カメラバッグはちょっと事情が違うように思います。
カメラバッグを決める要素は、主に①持ち歩きたい物が入るか②デザイン―の2点に集約されると思います。この②が厄介です。選択肢が非常に多いうえ、個人の「好み」という理屈では決められない部分が絡んでくるからです。
…そんな私は、やはりカメラバッグ沼にはまってしまいました。ただ、ちょっと変わっているのは「ONA」と「Peak Design」という2つのブランドに限定した沼です。
最初に買ったカメラバッグはナショナルジオグラフィックのアフリカ・ショルダーバッグでした。これ、マンフロット製だったんですね。その後、国産ブランドのバッグを経て、まずONAにたどり着きました。
その後、いつだったか秋葉原のビックカメラでPeak Designのメッセンジャーバッグを見つけ、そのまま徐々に増えていった感じです。
で、今よく使っているバッグはこちら↓
ONA2つとPeakDesign3つです。
↓まずONAの「Brixton」です。2015年に購入しました。
「ONA」は2010年にできたニューヨークのメーカーです。
オイルドコットンとグレインレザーの組み合わせ。カメラバッグというとナイロンが多い中、このアンティークな雰囲気は異彩を放っています。
ONAのメッセンジャー・ショルダーバッグの中でポピュラーな「Prince Street」より大きく、「Union Street」よりは小さいというサイジング。
↑13インチのノートPCと一眼レフ、小物などが入ります。
↑見えないところにブランドネームを型押ししたレザーを張り付けてあります。見えないところにこだわるNYっ子の粋。
Brixtonも良いのですが、カメラと仕事道具を詰め込むとパンパンになってしまいます。ノートとかA4の書類なんかも持ち歩かなければならないので…。
↓そんなわけで購入した「Astoria」。日本製一眼レフ用につくられたモデルだそうです。
色や素材はBrixtonとほぼ同じですが、幅があります。
↓並べてみると、こんな感じ。分かりにくいですが、縦横はほぼ同じながら、幅が5センチぐらい広いんです。
この5センチがけっこう重要で、PCやノート、紙の書類を詰め込んでも余裕があります。
↑もう一つBrixtonとの違いは、持ち手の位置。持ったときに斜めになりません。
↑中の仕切り板の素材などはBrixtonと同じ。もともとポケットが多い鞄なので、小物なんかは収納に困りません。
Astoriaを購入したのは最近ですが、日本での取扱が終わってしまっているようで、ネット通販でも見つかりませんでした。なので米国のONAに直接注文したのですが、日本では6万円近い商品が5万円弱(関税約4000円と送料1万円強込み)で購入できたので、かえって良かったと思います。
ONAの鞄は使うほどオイルが抜けてアジが出てくるので、ジーンズなんかにも良く合います。
↓Astoriaの前に、このPeak Designのメッセンジャーバッグを買いました。
前述したように秋葉原で偶然見かけて「なんじゃ、このおしゃれなバッグは!」と衝動買いしました。その後、カナダでクラウドファンディングにより作られていると知りました。
↑ピークデザインの代名詞、キャプチャーも付けています。
いろいろな機能の紹介はほかのサイトに譲るとして、使ってみた感想は…PCを入れるスペースが窮屈でした(泣)
↑カメラを入れるスペースが広いので、本体やレンズ、小物類の収納にも困りません。しかし…写真にはありませんが、PCの収納スペースが薄くきつい。薄いMacBookやiPadはスムーズに出し入れできるかもしれませんが、パナソニックの業務用PCを持ち運ぶ私としては、もう少し余裕がほしいところです。
これはPeak Designに限らずいろいろなカメラバッグに言えることですが、「13インチのPCも入ります」っていう広報写真は、ほとんどMacBook。分厚い業務用PCを運べるタイプも欲しいもんです。
↓ということで、トートバッグです。
Peak Designのカメラバッグは前述のメッセンジャーのほかにバックパックと後述のスリングバッグ、そしてこのトートバッグがあります。
ネットなんかを見ていると、トートの評価が最も低いように思うのですが、私にとっては仕事で使うにはベストです。本来はレンズなんかを入れるスペースをガバッと広げて、そこに書類やらノートやらをズサッと入れています。
↑分かりにくいですが、右側にカメラが入って、左側の広くとったスペースに書類などを入れています。
ONAはどうがんばってもカジュアル寄りになってしまうので、きちんとしたところに行くときは断然こちらです。
↓そして、PCや書類を持ち運ぶ必要がないオフの日のために購入したスリングバッグ。
レンズを付けたカメラ本体と長めのレンズ一本、短めのレンズも持ち運べます。小ぶりなので取り回しがラクです。
最近はONAのBrixtonも休日用になったので、服装に合わせて使い分けています。クラシックなレザージャケットなんかには断然ONAですが、Tシャツなんかには軽いPeak Designが合う気がします。
とりあえずカメラバッグ沼はこれにて一段落しています。ただ、一眼レフや業務用PCは重いので、当然バックパックのほうがラク。個人的にバックパックがあまり好きではないので買うつもりはありませんが、いつかファッションよりも実用ということで手を出してしまうかもしれません。
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