FREE WHEELERS (VANISHING WEST) 601XX-1946

2020年9月1日火曜日

FREEWHEELERS Jeans

t f B! P L
さて、徐々に渡米する時期が近づいてきました。

最近いろいろと物欲が爆発しているのは、痩せてきてサイズ感が変わったのもあるんですが、ジャパンデニムを取りそろえて米国で穿き込み・着込みたいという願望も背景にあります。

そんな中、米国に持って行きたいなと気になっていたのがフリホの601XX1947でした。

レプリカジーンズの世界では、だいたい1937年、大戦中(1943~45年)、1947~48年、1951年、1966年といった年代のデニムが復刻対象として注目されます。

フリホの定番は1947と1951です。

1947年というのは、大戦が終わって資材を調達しやすくなり、それでいて大量生産に至る前の手作り感が感じられるデニムの「黄金期」とされます。ちなみに、フリホを始める前の安井氏が旧ジョー・マッコイでつくったフラッグシップの905は、1948年製という設定でした。

1951は作業着からファッションアイテムに向かって洗練されてきた時期のモデル(旧ジョー・マッコイの906も51年製の設定)。細かいシルエットや仕様は過去のエントリに譲りますが、大量生産が可能になって均質な商品を売れるようになった時代のデニムでもあります。

さて、1947はもっと太くてテーパードもかかっていない野性味あふれるシルエット。今まであまり選んでこなかったタイプなので、穿いてみたかったんですよね。まだ買うつもりはなかったんですけど、直営店デゾレーション・ロウに試着しに行きました。まず1951と同じ31インチを試着したのですが、ウエストは本当にジャスト。デニム伸びてくるだろうから問題はなさそうですが、念のため32インチも穿いてみようと。

そしたら店員さんが「32インチだったら、確かアレがあったな」と出してきたのが、表題の1946年モデルでした。

1946年のジーンズというのは、大戦直後の物資の制約がやや残りつつ、1947年の「黄金期」に向かっていく過渡期のモデル。大戦モデルと一般モデルのディティールが混在しています。最近、ウエアハウスも46年モデルを復刻しています。

フリホの1946は、生地やシルエットは1947と同じですが、ディティールが違います。


↓写真が暗くて分かりにくいですが、縫製糸はイエローのみ。ボタンは錆止めのラッカー加工なしです。


↓皮パッチは牛革でしょうか。1947とは同じですが、1951のヌメ革よりも茶色っぽくて、違う皮のようです。


↓バックヨークのV字の接点が、右と左でずれています。実際のビンテージに沿ってわざとずらしています。1951も同じです。


↓一番の特徴、フロントポケットのスレーキ。バッファローチェックのネル生地が使われています。



最近のウエアハウス1001もそうですが、フリホの601XXは、同じ品番のまま、モチーフにしている年代によって「○○年モデル」としています。大戦モデルは1943、そして最近は1922も出ました。それぞれ特徴的なディティールがあるので間違えないですが、1947と1951は見た目のディティールがほとんど同じなので、穿き比べてシルエットの違いを感じてみないと分かりません。

そこへいくと、1946はネル生地のポケットスレーキという分かりやすい特徴があります。直営店のみの限定品だという誘い文句にも釣られ、購入に踏み切りました。穿き始めるのはもう少し先になると思います。


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