で、雑誌なんかで知識を蓄えていくと、
当時のLEVI'Sの復刻のデキの悪さに納得がいかなくなったわけです。
耳のアタリは出ないし、コアスパンの縫製糸やナイロンの赤タブは色褪せしないし。
それで、バイト代を貯めて買ったのが JOE McCOYの905。
1997年ごろに買った記憶が。
デニムに22800円という出費はカネのない大学生にはとても痛いものでした。
が、
やっぱり買わずにいられませんでした :-)
岡本氏が経営に携わっていた旧マッコイ時代の一本です。
股上が浅めのパイプドステム。1947-48年につくられたという設定。
1950年代のモデルとされた906とシルエットは同じだが、
生地とパーツの素材が違うという。
この写真は数年前の状態で、
今はもうちょっと色落ちしてます :-)
14ozの生地は柔らかくて伸縮率が高い。
当時、穿いてすぐ洗っていたらあまりひげがつかなかった :-(
最近、洗濯のりをつけてもう一度ひげをつけようとがんばってます :-)
生地のアップ。協調しすぎない上品な縦落ち。
鹿革のパッチ。しわしわで読めない。
906は牛革でした。
レーヨンタブはくるりと丸まった。
このマッコイというブランドの歴史や物作りに関しては、
Wikipediaにも載っているし、
いろいろなサイトで詳述されています。
まあとにかくこだわりが強く、
ブランドの架空の歴史まで作ってしまいました。
デニムラインのジョー・マッコイは、
ジョセフ・マッコイという実在の人物が衣料品商を始めていたら…
という物語が編み込まれています。
ただ、当時は私はそこまで気にしていなくて、
こだわりは「バックポケットにステッチがないモデル」でした。
シンプルな後ろ姿の方が、
デニム生地の良さがより際立つと思ったんですよね :-)
そこで、近所のジーンズ店で扱っていたドゥニームとマッコイの二択に。
当時、ドゥニームはすごい勢いで流行っていて、
周囲に穿いている人が多かったので敬遠。
マッコイは裾上げしなくて良かったし。
初めて洗って皮パッチがしわしわになり、
早くも耳にアタリが出た時は
「これぞ本格デニムだ」と感動したものです。
復刻デニムではありますが、
このモデルもなんだかんだでもう16年も穿いていて、
プチビンテージと言えるかも。
いまとなってはドゥニームもマッコイも経営会社が変わってしまい、
寂しい限りです。
今後も大切に穿いていきたいと思います。
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