スキップしてメイン コンテンツに移動

Church's Shannon チャーチのシャノン ~英国流ポストマンシューズ?~

こんにちは。

最近、急に更新頻度が上がっているの、分かります?
まあ、別にこんなことを書く必要も無いのですが、ブログには日記的な意味もあるので注記しておくと…。

仕事が忙しい!!

仕事が忙しいと、ストレス発散のために、こういう趣味の世界が大切になってくるんですよね~。日本にいたときより、断然、忙しい!忙しいことは悪いことじゃないし、逆に、好きなことにより真剣に向き合っている気がします。つまり、良いことですね!

というわけで、今回は久しぶりに靴。イギリスのチャーチが出しているシャノンという靴です。


適度なボリュームがありつつ、シンプルな出で立ち。つま先に装飾のないタイプは「プレーン・トゥ」といいます。平易なつま先、という意味ですね。

で、プレーン・トゥの中でも、甲の合わせの部分が、カジュアル向きと言われる外羽根(Blucher=ブルーチャー)という形です。内羽根(Balmoral=バルモラル)は、前にも紹介したことがあるジョンロブのシティ2とか。↓こういうカタチ。ちなみにつま先部分は、プレーントゥではありません。こういう直線的に補強の革がかぶせられているタイプを、ストレートチップといいます。


で、チャーチのシャノンは、ブルーチャーのプレーン・トゥではアメリカのオールデン990(黒なら9901)と並ぶ有名なモデルです。カタチがほとんど同じ。


↑つま先から広角で撮るとシュッとして見えますが、実際の見た目はもうちょっとぽってりしています。何というか、ゴム長靴を思わせるつま先です。

で、シャノンとオールデン9901は非常に似ているわけなんですが、シャノンにした理由は3つあります。

ひとつめは、ジェームス・ボンドが履いていた!もう、これだけで質実剛健だと分かります。

ふたつめは、素材の違い。シャノンに使われる革はポリッシュド・バインダー・カーフという磨きをかけたカーフで、雨にも強くて手入れが非常にラク。対するオールデンは、代名詞とも言えるコードバンがデリケートというか、雨の日に履けないとか気を遣ってしまいます。

最後のみっつめは、↓コレ。


シャノンの通常モデルはレザーのダブルソールですが、これはLW (Light Weight) といって、トリッカーズなんかで有名なダイナイトソールを使っています。ソールも雨に強い!

9901には、ラバーソールのオプションはないんじゃないかな?

というわけで、007になれて、手入れもラクで、雨にも強いシャノンを選びました。

まあ、このへんはオールデンと比較していたときに出てきた理由で、まずはプレーントゥブルーチャーが欲しかったんです。それは、ジーンズにポストマンシューズを合わせている人を見たのがきっかけでした。ええ、アメリカの郵便局員が履いていたというアレです(今はみんなスニーカーですが)。

本チャンのポストマンシューズもいいけど、せっかく革靴を買うなら、たまに着るスーツとかジャケパンにも使える方がいいな~と思って9901とシャノンを比べ、前述の理由からシャノンにしたのです。

スーツや細身のデニムはもちろん、太いワーク系のジーンズにもばっちり。さすが、英国のポストマンシューズ!


↑ドッカン土管のフリホ601XX1946と。違和感ないです。




チャーチは1873年創業。老舗の靴メーカーは、リーバイスなんかと社歴は変わらないですよね。で、これだけシンプルで有名なモデルですから古くから作り続けているのかと思ったら、1970生まれだそう。意外と若いのね…。でも、モデル名は違うかも知れないけど、プレーントゥブルーチャーのような汎用性のあるモデルは昔から作っていたのではないでしょうかね。


カジュアルにも履けるシャノンですが、さすが老舗靴メーカーの製品だけに、スキンステッチとかハーフムーンステッチとか、随所にこだわりが。中でも、↑こちらはベローズ・タンという羽根部分とタンをつなげた仕様。雨や埃の侵入を防ぎます。

コメント

このブログの人気の投稿

N-1 デッキジャケット 比較 The Real McCoy's × COLIMBO × FREEWHEELERS

世間はクリスマスですね。 私は大半の日本人よろしく無宗教なのですが、年の瀬の浮き足だった雰囲気は大好きです。 浮き足立って、大好きなN-1を比較してみようと思います。 以前も紹介したようにN-1ばかり何着も持っていましたが、いろいろと出入りがあって、いまはリアルマッコイズ、コリンボ、フリーホイーラーズの3着に落ち着きました。いずれも、好きな人は好きな本格リプロダクトメーカーですね。 N-1自体は今まで何回も取り上げてきたので、うんちくはそちらで。 最近は人気でアルパカの価格が高騰したといい、6万、7万を超えるN-1が普通になってきました。アルパカだって、そんなに毛ばっかり刈られてちゃたまらないだろうなと心配になります。 ↓こちらはコリンボ。 私はネイビーしか持っていません。 かつてはカーキも持っていたのですが、どうも似合わない。薄い顔立ちに薄い色合いは、ぼやける気がします。 ネイビーのN-1といえば、背中に「U.S.NAVY」とリフレクターステンシルがつくのが相場ですが、私はステンシルなしのモデルを選んでいます。昔と違って、最近はプレーンモデルも増えてきた気がします。ニーズがあるのかな。 Tシャツとかでもそうですが、年を重ねてくると、プリントものが似合わなくなります。痛々しいというか(←個人の感想です)。 それに、私はアメリカの赴任先でも着るので、アメリカ人にどんな目で見られるんだと気にしてしまいます。いじめられるかも。 東京でアメリカ人が「日本海軍」と書かれた上着を着ていたら、おいおい戦利品のつもりかよ、と思っちゃう。。。 …とまあ、長い前置きはさておき、本題の比較です。 ↓まずは襟のかたち。上からフリーホイーラーズ、コリンボ、マッコイの順です。 N-1といえばショールカラーですが、うちの連中は、いずれもちゃんとした襟の形をしています。特にフリホの襟はデカい。 一番ショールカラーに近いのは、バズリクソンズだった気がします。今はもう持ってないけど。 それから、コリンボはアルパカウールパイルの色合いが薄めです。 ↓次に、生地。右からフリホ、コリンボ、マッコイです。 いずれもコットング

シンチバックの針 (Free Wheelers 1st JKT)

こんにちは。 前にも書いたのですが、アメリカ北部は日本よりもデニムジャケット(DJ)を着ることができる期間が長い気がします。 日本から、 UES 、 FreeWheelers 、 DeluxeWare 、 FullCount 、 TCB など濃色の1stDJを何着も持ち込みました。ここぞとばかりに着込んでいます。日本では本社勤務だったのでDJで出社するのははばかられたのですが、今は少人数の出先事務所なので、ほぼ私服で勤務できます。私服勤務、いいですね!仕事にも身が入るというものです。 で、FreeWheelersを着ていたときにふと背中に手が回ったときにチクリと痛みが走りました。 ?? 調べてみると、シンチバックの針が生地を貫通して、針が出ています。 考えてみれば、私が今まで着てきた1stDJの多くは、針タイプではなかった気がします。このフリホと、 WarehouseのDD2001XX(1946) ぐらいかな?針タイプをモチーフにしていても、先が丸まっていたりしていました。ここまで鋭い、まんまの「針」は初めてかもしれません。これ、結構、危ないです。 ソファや車のシートの背もたれを傷つけてしまう恐れがありそう。昔の人は切ったりしていたようで、私もJoe McCoyの902はバックルをカットしました。これもそうしようかな…。あるいは針の先を削って丸めるか…。 みんなどうしているのかと気になって調べてみましたが、あまりヒットしませんでした。まあ、こういうモデルを買う人は、もともと一定のリスクを前提にしているのかもしれません。 ただ、 「ちょうど子供の目線ぐらい」 といった書き込みをしている方を見ました。確かに! 混雑している電車では、危ないですね。人の手を刺してしまう可能性もあります。 忠実な再現もいいですが、ちょっと危険なので、もしまた1stDJを買うことがあれば、針タイプは避けたいと思います。

The REAL McCOY'SのN-1を洗濯

…というわけで、表題の通りマッコイのN-1を洗濯してみました。はい、もちろんメーカーは推奨していませんので、私自身の責任においてやっております。 というのも、冬は朝晩の犬の散歩でほぼ毎日着ていて、ちょっと汚れが目につくようになってきたのです。洗濯機のドライモードで、洗剤はおしゃれ着洗いのエマール。 結論から言うと、洗濯前後での変化はほぼありませんでした。 ↑ハンガーで吊ったときのこのカタチがたまりません。 アウターシェルはコットンなのでちょっと縮むかなーと思っていたのですが、実際のところ、ほとんど変化はありませんでした。洗剤のいいニオイを纏っています。 あと、アルパカは特に水分が苦手ということで心配していたのですが、今のところ問題はなさそう。保温性うんぬんは、まだよく分かりませんが、まあ大丈夫でしょう。逆に洗濯したことで毛並みが変わって、中に着たスウェットなどがねじれないようになってくれれば…と願っています。 ↓こんな感じで着こなしたい…!でも、顔が違いすぎて絶対にこうならない…!!