さて、フリーホイーラーズ601XXの1951年モデルその3です。
前回から7カ月たったのですが、
あまり穿いていないので、
そんなに変化はありません。
ただ、ほかのデニムと一緒に写真を撮ったので、ざっと紹介します。
フリーホイーラーズ(バニッシングウエスト)は、かなり硬派なブランドです。レザーやミリタリーなど、いわゆるビンテージアメカジの分野でゴツゴツの男臭いアイテムを投入しています。
デニムも例外ではありません。というか、めちゃくちゃこだわっています。それもそのはず、リアル・マッコイズのデニム・カジュアルライン「ジョー・マッコイ」を手掛けた安井氏が起こしたブランドですから。
デニム生地にはれっきとした理想があるそうです。型崩れしても洗った戻る、縦落ちは自然に、若干の毛羽立ちがあって…などなど。理想を実現するため、綿から研究して5種類の綿を混ぜているそうです。
ジーンズの品番は601XXで通しながら、1943年モデルや1947年モデル、1951年モデルなど、年代ごとにシルエットの異なるタイプを作っており、リー○イス5○1XXの歴史をたどるような形式をとっています。モデルの年代によって生地の染めの回数を変え、違う色味にしてあります。
この1951年モデルは染めが浅く青みが強い。ウエストはジャストですが、腰回りから股はゆったり広がり、足首に向かってテーパードしていきます。穿くと丸くなるような感じのシルエットです。1947年モデルはパイプドステム、1943年モデルはさらに太い大戦モデルです。
細部も精緻で、銅軸の鉄製ボタンは錆止めのラッカー加工を施し、アタマに向かって太くなっていくキノコ型。縫製糸は1947年モデルよりも番手を細くし、金茶の割合を増やしてあるそうです。
この世界では「誰が気付くんだ」というコダワリが満載なほど喜ぶ変態がいます。フリホはそういう変態を狂喜乱舞させるブランドです。
それでも、ライ○ニングみたいなアメカジ雑誌で取り上げられているのを見たことがありません。大枚をはたいてページを買っている一部ブランドとは一線を画しています。掲載を断っているのかもしれませんね。いずれにしても、強いこだわりを感じるブランドです。
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